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2011年5月 5日

大阪・宝塚取材 車中泊ドライブ

 去る4月27日~30日、手塚治虫公式サイトの連載コラム『虫さんぽ』の取材で大阪と宝塚へ行ってきた。

 今回は3泊4日の間にまず豊中市で開かれているイベントを取材し、その後、大阪と宝塚を歩いて取材、さらに最終日には宝塚でもイベントを取材するという、移動距離も大きくてスケジュールも過密という強行軍だったので、愛車ボンゴフレンディに自転車を積んで、オール車中泊という機動力優先の計画を立てた。
 取材した内容については次回の『虫さんぽ』を参照していただくとして、ここではドライブレポートと、記事にはならない日記とこぼれ話を紹介します。

 取材ドライブが決まって、4月下旬は仕事の合間を縫ってフレンディの準備に追われた。まずはかなり前に購入してあって、あとは取り付けるだけだったサブバッテリーと走行充電システムの取り付けを行う。さらにこれまでサイズが合わないものを無理矢理使っていた他車用のコンパネベッドをフレンディ向けに改良するなど。これらの取り付けと改良の詳細についてはいずれパーツレビューの方で紹介する予定です。

 本来なら高速道路だけのドライブはあまり面白くないので、急ぐ旅行でなければ下道も少しコースに入れたいところだが、今回は前後に仕事が入っているのであまりゆっくりもしてられず、下記のように全走行距離の90%以上が高速道路を利用したものとなった。そんな折、高速道路の土日祝日1000円がついに6月に終了と決まり、今回のドライブは、そんな高速1000円を利用しての最後の長距離ドライブとなるかもしれない。

osaka_drive_map.gif
©2011 Google

4/27
 出発したのは27日の22:00過ぎ。本当は20:00前には出たかったんだけど、やはり連休前に片付けておかなければならない仕事や雑用がなかなか終わらず、気がついたらこの時間になっていた。
 風呂へ入ったあと、髪も乾かないうちにあわただしく車に荷物を積み込んで家を出たので、最初から何か忘れ物をしているような気がしてたんだけど、案の定、いくつかの小物を持参し忘れていて現地調達するはめになってしまった。
 また、出発前に現地の天気予報も調べておく予定だったのだが、それもしていなかったところ、神奈川へ入ったあたりから雨が降り出し、先へ進むにつれてそれがどんどんと強くなっていって浜松あたりではワイパーを高速で動かしても前が見えないほどのどしゃ降りとなってしまった。
 しかし西へ向かって進んでいるので、到着するころには雨のエリアも通過してしまうのではないかと楽観的に考えながら車を走らせる。
 問題は雨でスピードが出せないことで、60~80km/hでノロノロと走っているため、ナビに表示される到着予想時刻がどんどんと遅くなっていくことだ。
 当初の予定では、目的地に到着する前に眠くなったらその場で仮眠して、また早朝に起きてから現地に到着すればいいやと考えていたのだが、このスローペースでは、とちゅうで仮眠などを入れる余裕もなくなってきた。とちゅうで仮眠をして朝に大阪の市街地あたりで渋滞にハマったりしたら、明日の取材時間にも間に合わなくなってしまうかも知れない。
 そこでかなり疲れては来たが、強行軍で目的地まで行ってしまうことにして、豊中市にはAM5:30ごろに到着した。すぐに地面が平らなコインパーキングを見つけて車を突っ込み、就寝。疲れていたのですぐに眠りに落ちた。

20110427-30a.jpg 上の写真は最初の晩に泊まった場所ではなくて3日目の宝塚の夜の写真だけど、車中泊時の状況はだいたいこんな感じ。今回は全泊コインパーキングの予定なので、目立たないようにオートフリートップ(ルーフテント)は使用せず、車内にセットしたコンパネベッドを利用した。

20110427-30k.jpg その車内の様子。オートフリートップを使うと車内にたくさん荷物が散乱していても何も問題ないんだけど、車内で寝るとなるとムダな荷物がかなり邪魔になる。しかも今回は取材のための資料本や取材の合間にやろうと思った仕事の資料なども積み込んであり、かなり狭かった。今後はもう少し整理方法を考える必要がありそうだ。

4/28
 明けて28日、先方と約束をした時間までには少し余裕があったので、自転車で近所を散策。商店街の奥に古い建物などが残っていて見知らぬ街を走るのはなかなか楽しく気持ちがいい。
 そうこうしているうちに時間となり、豊中で取材。こちらはすぐに終了し、大阪の中之島へ移動する。と、その前に昼食をいただこう。この日の昼食は最初からコレと決めていたたこ焼きである。いくつか見つけた店の中から適当な店を選んで8個入り400円(安い)を買い、いったん車内に戻って食べる。んー、しかし大阪にしては若干微妙......。タコは大きくて新鮮だったのだが、生地が外も中もべったりと粘つくような食感になってしまっていて残念な感じだった。大阪だからといってどこでも美味しいというわけじゃないのかー。

20110427-30c.jpg

 中之島を自転車で東へ西へ。途中、大阪市立科学館に立ち寄って學天測のレプリカを見学する。これはかつて1928年に西村真琴という人が作った東洋初のロボットを、大阪市立科学館が2008年に復元したものなのだ。高さが3.2メートルもある巨大なものだ。本物はカムの回転とエアーで動く仕掛けだったが、この復元模型はカムの代りにコンピュータが制御している。

20110427-30d.jpg

 顔アップは上の画像のような感じ。さまざまな人種の顔をミックスして作られた造形なんだとか。なかなか理知的で不思議な顔である。

 この日は小雨が降ったりやんだりの天気だったけど、17:30、日没までに何とか予定の取材を終了できた。
 最後に車を止めた場所が心斎橋だったので、そこから道頓堀をぶらぶらと散策し、夕食はラーメン屋で豚骨スープのチャーシュー麺をいただいた。

20110427-30b.jpg

 その後、風呂に入ろうと思ったが、こんな繁華街に銭湯はないだろうなー、と思いつつナビで調べたらあった。あかし湯というところ。飲み屋さんが並ぶ道を通って行くと、本当に繁華街の真ん中に昔ながらの銭湯が建っていた。しかし看板には「サウナ」とも書かれていて、見た目はフツーの銭湯でも実は大人の男の社交場だったりしたらどうしよう、と思って入りあぐねていたら、近所のおばちゃんが風呂桶を抱えて入っていった。そこでそのおばちゃんを呼び止めて聞いてみた。
「すいません、あの~、ここってフツーの銭湯ですか?」
「そうや。ここ(券売機)でチケットを買うて入るんや」おばちゃんはそう言って、料金やらシステムを親切に説明してくれた。よかった~。おおきに、大阪のおばちゃん!
 中はまったくフツーの銭湯でしかも昭和の香りが満載の場所だった。板の間の脱衣場に置かれたロッカーや牛乳ケース、コイン式のマッサージ椅子。そして赤と青の頭が付いた上から押す蛇口も懐かしい。しかし客層はやはりホスト風のお兄ちゃんが多かったですよ。
 以下は帰宅後にネットで調べた情報。何と昭和25年創業の老舗だそうです。

あかし湯
東心斎橋2-2-17
11:30~03:30
定休日・毎週日曜日

 風呂に入ればあとは寝るだけだが、この心斎橋付近のコインパーキングは値段が高いし朝まで騒音もすごそうなので、車を出して明日の取材地である松屋町へと向かい、静かそうなパーキングを見つけてそこを泊地とする。車内でテレビを見つつ軽く仕事をして就寝。

20110427-30e.jpg

4/29

 翌朝も早朝から取材。この日はようやくスカッと晴れて自転車が大いに活躍をしてくれた。上の写真は松屋町交差点近くで見つけたレトロな長屋。パッと見、昭和40年代風か。

20110427-30f.jpg

 上の画像は松屋町筋と千日前通りの交差点近くに建っているビル。この画像では見えにくいが、そそり立つペンシルビルの側面にピンク色の看板で「男は日本立ち」と大書してある。どうやら漢方薬屋さんらしい(笑)。

 この日の昼食はこれも大阪へ来たらぜひ、と思っていた喫茶店での大盛りモーニングセットを食べることにした。入ったのは松屋町駅近くのコーヒーショップマロニエというお店。こちらは『虫さんぽ』の方でも紹介する予定なのでぜひそちらもご覧くださいませ。

マロニエ
大阪府大阪市中央区瓦屋町2丁目13-12
営業時間7:30~19:00ごろまで
日曜休

 松屋町周辺の取材を終えて、その後、ふたたび中之島へ。ここで昨日、営業時間が終了して取材が間に合わなかった場所の追加取材をし、これで大阪取材はすべて終了。高速道路で宝塚へと向かう。

 午後、宝塚に到着。宝塚駅近くのコインパーキングに駐車し、さっそくプリントアウトしてきた地図を頼りに自転車で取材に出発する。

20110427-30g.jpg

 上の画像がその宝塚駅近くのコインパーキングでのスナップ。フレンディ(ブラッキー号)と今回大活躍してくれた自転車ジュニアブラッキー号(通称チッペイ)である。このチッペイも、出発前に自転車屋で調子が悪かったシフトレバーなどを交換してもらってあったので快調そのものだった。

 この日の夜は、宝塚駅前から車で7~8分の場所にあるスーパー銭湯宝の湯でくつろいだ。こちらは事前に調査がしてあったので問題なく快適だった。ただし連休に突入していたので家族連れでにぎわっており、食堂も満席で、ここで夕食を食べるという計画は中止、夕食は車内でわびしくコンビニ弁当となってしまった。

宝の湯
宝塚市中筋3丁目3番1号
午前9時~午前1時(最終入浴受け付けは午前0時)
年中無休

 宝の湯を出て、こちらも事前調査済みの静かなコインパーキングに車を止め、ゆっくりとテレビを見ながら軽く仕事をして就寝。

4/30
 最終日。午前10時に取材1件、その後、昨日の取材漏れをいくつか補足するために自転車で宝塚駅周辺を走り回る。

20110427-30h.jpg

 そのときに見つけたのが、上の画像の銅像。これは宝塚大劇場のすぐ横にある宝塚大橋に飾られている女性の銅像だ。これってどこかで見たようなポーズだが......。

20110427-30i.jpg

 と思ったらコレだった(笑)。チョンワチョンワ!!

 午後1時からは別のイベントの取材がある。そのイベントが終了したのが4時半。これで今回の取材旅行の予定がすべて終わった。
 となったら撤収は急がねば。車に自転車を積んで荷物をバタバタと片付け、すぐに出発。一路東京を目指す。

20110427-30j.jpg

 これは帰宅途中の刈谷パーキングエリアから、大観覧車を入れ込みで撮った写真。本当は少しでも立ち寄りたかったんだけど、帰宅が遅くなるのでパス。そういえば今回は予定がぎっしりでほとんど寄り道ができなかったなぁ。
 ということで、あとはひたすら東上し、我が家へ帰り着いたのは午前1時を過ぎてからだった。

総走行距離:1175km
総消費燃料:132.26L
平均燃費:8.886km/L

投稿者 黒沢哲哉 : 2011年5月 5日 22:52

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コメント

「花の応援団」、正しくは「ちゃんわ、ちょんわ」(順序逆かも)ではなかったか。

投稿者 西上心太 : 2011年5月 6日 09:57

>西上心太さん
お久しぶりです!
>「ちゃんわ、ちょんわ」(順序逆かも)
あっ、そうだったかも!?
どおくまんは本持ってなかったな~。気になってまいりましたので、どこかで調べてみます!
しかし思い出したら久々に読み返したくなってきました~。

投稿者 黒沢哲哉 : 2011年5月 6日 12:22

またまたJコミで黒沢哲哉先生と里見圭先生のコミックスが公開されましたね。
これも黒沢哲哉先生のお陰です。
ありがとうございます。
公開わずか4時間で閲覧数既に3000超えていました。
前回の「プレイヤーは眠れない」も
公開後1ヶ月で既にビューワー閲覧数:63,506という大人気!
偶然にも今回記事にもある
どおくまん先生の「男 花田秀治郎 一覧」も公開されています。
早く「HAIKARA事件簿」も載るといいですね!
皆さんこんな貴重な漫画が無料で読めちゃう
Jコミにぜひ遊びに来てくださいね♪
http://www.j-comi.jp/

投稿者 xi : 2011年5月16日 00:24

タイトル書くの忘れていました!
「タイムアンドアゲイン」です。
昭和の香りのする
大阪万博経験者ならきっと懐かしさを感じると思いますが、
SF仕立てなので若い人でもきっと楽しめると思います。
私も大好きな作品です。
単行本も持っていますが、
こうしてまたネットで読めて、
皆さんに知っていただけるのは嬉しい限りです。

投稿者 xi : 2011年5月16日 00:28

>xiさん
コメントありがとう~~~。
さっそく里見先生も巻き込んじゃいました(笑)。
こういう発表の場がなかったら「タイムアンドアゲイン」も
このまま過去作品として埋もれてしまったと思うし、
Jコミにはますます盛り上がって欲しいですね。
ということで、もっと公開できる作品がないか発掘中。
どうぞ今後もよろしくお願いします!!

投稿者 黒沢哲哉 : 2011年5月16日 16:15

ご存知かもしれませんが、二代目水戸黄門の西村晃氏は、西村真琴氏の次男で、映画帝都物語でお父上を演じてます。

投稿者 通りすがり : 2011年5月18日 22:27

>通りすがりさん
ご指摘ありがとうございます! 西村晃氏がご子息であったことはぼくも知っておりました~!!
いまから思うと、あの映画が作られた時期が、ちょうど
晃氏が父親を演じられる年代だったというのも、
なんだか不思議な縁を感じますよね!

投稿者 黒沢哲哉 : 2011年5月19日 11:24

小学六年のころ花の応援団が流行しました。
アニメでもあったのか、歌を歌っていたのを覚えています。映画かも。

歌の上では、「おーなんかだい(南河内大学の略?)はなのーおーえんだん、すてきよ、すてきよ、ちょんわ、ちゃんわ、ちょんわちゃんわちょわ~~」だったと思うので、『ちょんわ』が先かと思っております。
 途中、「アールサロのねーちゃんに…」にというセリフがはさまっていたかと思いますが、小学6年生が覚えるには大変長い歌でした。

 どっちでもいい話で失礼しました。

投稿者 串間努 : 2011年5月22日 00:38

>串間努さん
ああ、そういえば映画の主題歌がありましたね!
まだマンガの方は原点に当たれていないのですが、
ぼくもそんな歌詞を聴いたような気がします。
やっぱり「ちょんわちゃんわ」ですかね!

投稿者 黒沢哲哉 : 2011年5月22日 11:43

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