ホテルの自動ドアーが開き、外に出た。 乾燥した熱気と喧騒がぼくの周りに一気にからみつく。 周囲を行く人々の顔は、どこか浮かれており、またどこか真剣でもある。 そう、ここは自由と夢と消費の国。 人は全てを得るために、また全てを失うために、この街へ来る。