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2008年6月 8日

生涯に何度見てもいい映画

[ 映画 ]

20080608.jpg これまで何本の映画を見てきたか分からないが、ぼくは自分の大好きな映画をいくつかに分類している。「傑作」「名作」「面白い」「楽しい」などの一般的な感想がまずあって、それをさらに突き詰めていくと「傑作だけど疲れる作品」とか、それと似たので「名作だと思うけど終わりまで見るのはシンドイ作品」「傑作で何度も見たいけど何度も見ると飽きてしまいそうでもったいないのでたまにしか見ないようにしている作品」などなど。
 そうした中で、20本あるかないかというのが、「生涯に何度見てもいい映画」。これはもう文字通り、何度見ても飽きずに新鮮な感覚で楽しめ、見るたびに新しい発見があり、途中から見ても、途中までしか見なくてもワクワクしたりジーンとしたりできる映画。これは本当に数が少なくて20本あるかどうかというところだ。
 例えばそれは、『小さな恋のメロディ』とか、『男と女』とか、『旅の重さ』とか、『となりのトトロ』とか、『フェリーニのアマルコルド』とか、『八月の濡れた砂』とか、『オレンジロード急行』とか、『シベールの日曜日』とか。
 そして、その中でもダントツなのが今関あきよし監督の8mm映画『ORANGING'79』なのだ。
 学生時代、映画が好きで映画を見まくっていた時期に出会った数多くの名作・傑作映画の中でも、『ORANGING'79』は、ぼくの心に強烈な印象を残した。
 最近更新してない柴又名画座でも、久々に再見したときのレポート(#207)をしているが、何しろ自主映画なのでビデオもDVDも存在せず、劇場にかかった時にしか見られない。

 それが今回、「ぴあ」のぴあ・フィルム・フェスティバルが30周年を迎えたということで、京橋のフィルムセンターで上映されるというのだ。
 ぼくはあいにくその情報を知らなかったんだけど、当サイトのゲストブックで匿名の方から教えていただき、読んだ瞬間、ソッコーでファミマへ自転車を飛ばしてチケットを買ってきた。ありがとうございます、ひみつさん!!!
 それにしても、それ以外のラインナップも素晴らしい。
 長崎俊一監督の『ユキがロックを棄てた夏』、森田義光監督の『ライブ・イン茅ヶ崎』、石井聡互監督の『突撃!博多愚連隊』、犬童一心監督の『気分を変えて?』、笹平剛監督の『教訓I』、山川直人監督の『ビハインド』などなど。うわー、全部見てーーーー!!
 これらはいずれも、ぴあ・フィルム・フェスティバルの前身である、ぴあオフシアター・フィルム・フェスティバル'79や、その翌年のぴあ・フィルム・フェスティバル'80で入選した傑作である。
 あのころの自主映画には、劇場映画をも食ってしまうような勢いがあって、作品も作家も出演者も一体となって映画界を動かしているような熱気があった。
 本当ならば、連日通い詰めて、あのころの熱気をもう一度感じたいところなんだけどーーー、仕事を持っている今はそうもいかない。残念残念残念。
 せめて『ORANGING'79』だけは2回見てこよう。
 いずれにしても、今回の上映会は映画を学んでいる若い人が見に行くと、得ることが多いのではないかと思う。この機会にぜひ見てくれたまい!!
 ちなみに、6/27に上映される緒方明監督の『東京白菜関K者』には、ぼくもエキストラとして出演している。群集が白菜男を追いかけるシーンで群集の中にいるハズなんだけど……残念ながらいくら見ても分かりませんデシタ(笑)。

参考リンク
日本インディペンデント映画史シリーズ1 PFF30回記念 ぴあフィルムフェスティバルの軌跡 vol.1

投稿者 黒沢哲哉 : 2008年6月 8日 21:24

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コメント

『ORANGING'79』・・・、私も上映のことを聞きました♪

平日でなければ、必ずいけるのに♪

でも、あの頃から続く何かをきっとまた確認できるかと♪

、『小さな恋のメロディ』とか、『男と女』とか、『旅の重さ』とか、『となりのトトロ』とか、『フェリーニのアマルコルド』とか、『八月の濡れた砂』とか、『オレンジロード急行』とか、『シベールの日曜日』長崎俊一監督の『ユキがロックを棄てた夏』、森田義光監督の『ライブ・イン茅ヶ崎』、石井聡互監督の『突撃!博多愚連隊』、犬童一心監督の『気分を変えて?』、笹平剛監督の『教訓I』、山川直人監督の『ビハインド』・・・はい、私にも無くてはならない映画たちです♪

そして、『東京白菜関K者』・・・、ぴあの上映会でリアルタイムに見ましたね♪

原作さん、ご覧に行かれたら、またレポートしていただけると嬉しいです♪

今後ともよろしくお願いいたします。

投稿者 kumakita : 2008年6月 8日 23:38

>kumakitaさん
おひさですぅ~~~!!
お仕事で行かれないんですか。それは残念ですね。
自主映画は、こうしたイベントでもないと、なかなか
上映されないですから、土日でやって欲しいですよ
ね。それかオールナイトで。
1日2回の上映も、間の時間が空いているので、
時間が中途半端になってしまって、短編を3~4本
見るのに1日がかりになってしまうし……。
フィルムセンターは昔からですが、社会人が見ると
いうことを全く考慮してないですよね(^^;。
長崎監督や石井監督のトークショウも聞きたいの
ですが、今回は見合わせます。ううむ。
またぼくらで上映会、やっちゃいますか(笑)。

鑑賞レポートぜひいたしますね!!

投稿者 黒沢哲哉 : 2008年6月10日 01:33

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