Top monologue 2004/06/14 Back

ネズミ撃退大作戦 Part4
(2004/06/14)

 昨年の暮れ、「ネズミ撃退作戦Part3」において、大小3匹のネズミの捕獲に成功したものの、実はネズミの残党がまだ残っていたことを報告した。それから半年、戦いはどうなったかというと、実は死闘はその後もずっと続いていたのである。
 しかしこの度、ついに3度目の戦争終結宣言を出すことができるに至った。つまり、我がマンションに巣食っていたしぶといネズミの群れを完全に殲滅することに成功したのである。ということで、その顛末をレポートする。その前に、過去の戦いについては、下記を参照していただきたい。

過去の戦いの記録
ネズミ撃退大作戦 Part12001/05/02
ネズミ撃退大作戦 Part22001/08/14
ネズミ撃退大作戦 Part32003/11/17

2003/12頃
 Part3で一時的な効果があったチューペッタ3(ネズミ捕獲用粘着シート)だが、そのトラップが敵(ネズミ)に完全に見抜かれ、全く効力がなくなってしまったため、ぼくは新たな作戦を模索する必要に迫られた。

購入した殺鼠剤各種。中央と右は蓄積毒タイプで数回にわたって食べさせないと死なない。一方、左のスーパーラットホンは「1回の喫食で死ぬ」と書いてあるが、それだけにネズミの警戒も強く、最初はなかなか食べてくれなかった。しかも相手が毒に対して耐性を持つというスーパーラットの場合は、どれも1〜2箱程度なら食べても全然平気で、最低でも3箱は食わせないと死ななかった。
 殺鼠剤(毒エサ)は、過去に数種類を試しているが、どれもすでに全く手をつけない。これも毒エサだと見抜かれているのだ。
 そこでインターネットで情報を検索してみたところ、「殺鼠剤にピーナッツバターを混ぜるとネズミが良く食べるようになる」という書き込みを発見した。これは試してみる価値がありそうだ。そこで、さっそくピーナッツバターを買ってきた。殺鼠剤とピーナッツバターの比率は、とりあえず1:1程度にしてみた。
 そしてシンクの片隅に塗りつけてみたが、初日は変化なし。ところが、2日目にそのままにして外出し、戻ってきたところ、明らかにネズミが嘗めた痕跡がある!! これはいいかも知れない!!

 その夜、居間で仕事をしていると、台所のほうからガリガリというシンクを爪で引っかく音が聞こえてきた。しかしそのままにしておき、およそ1時間後、静かになったので様子を見に行ってみたところ、何と、丸い粒状になっている毒エサだけをきれいに残し、ピーナッツバターだけを嘗め取っていた!!

 しかし確かにピーナッツバターを好む事は分かった。そこで今度は殺鼠剤をハンマーで粉になるまですりつぶし、ピーナッツバターと混ぜてみた。
 すると予想通り、それから3日ほどは警戒してまた全く手をつけなかった。ところが、4日目……食べた!!!。しかもシンクに跡も残らないほどきれいに嘗め取って行ったではないか!!

 これに気を良くしたぼくは、翌日から毎日、この毒エサのピーナッツバター和えを置くことを繰り返した。すると次第にネズミの方も警戒心が解けてきたのか、すりつぶしきれずにその場に点々と残っていた毒エサのカケラも食べるようになったのだ。
 しかし……年内にネズミが死ぬのを見ることはなく、年を越してしまった……。

2004/01頃
 明らかに毒エサは食っているはずなのに、なぜネズミは死なないのか!? 相変わらず天井裏では、ネズミが昼となく、夜となく、運動会を繰り広げている。
 しかもそれにいら立っているのはぼくだけでなく隣の部屋の住人も同じで、隣室からは時々「ドン!ドン!」と壁を叩いてネズミを威嚇する音が聞こえてくる。これがまたうるさいんだけど、その気持ちは良く分かるから文句も言えないのだ(苦笑)。

2004/03頃
 ネズミとの戦いはいまだ続いている。
 ついにしびれを切らしたぼくは、毒エサとワナの両面作戦を仕掛けることにした。ホームセンターで買ってきたワナは、金網のカゴにスプリングシャッター式のドアが付いた古典的なものである。ネズミがカゴのなかのエサに触れると、ドアのフックが外れてドアがピシャリと閉まる。
 しかし、そもそも粘着シートにも騙されない賢いネズミがつかまりそうな気はしなかったが、もうやれることは全てやるしかないのである。値段は確か1,700円くらいだったと思う。
 そして毒エサをワナの前に仕掛けて就寝。翌朝起きると、毒エサはいつものようにきれいになくなっている。
 その後は、1日ごとに毒エサを置く位置を次第にワナの奥へと移していき……そして数日後の3月26日、ついにネズミがワナに掛かったのだった!! 粘着シートが危険だという知識を得てしまったネズミも、この古典的なトラップは見たことがなかったせいか、免疫がなかったのである。
 これはまさに人間が再び勝利を叫んだ瞬間だった。

 だが……その後はまた同じだった。二度とこのワナに掛かるネズミはおらず、戦いはまたしても膠着状態に突入してしまったのである。

2004/06頃
 そして再び3か月が過ぎた。相変わらずネズミは毒エサを食べ続けているが、一向に死ぬ気配がはい。
 そう思っていたある日のこと、台所で悪臭がするようになった。これはもしかして……、そう思って戸棚の裏やシンクの下を大捜索した。そして、冷蔵庫の下の霜受け皿を引き出した瞬間、ぼくは思わず「うおおっ!」と叫んだ。そこに巨大な親ネズミの死骸が横たわっていたのである。これまでにネズミが持ち去った毒エサはおよそ3箱。さすがに毒エサが効かないといわれるスーパーラットもこれで死んだらしい。
 恐ろしいのは、冷蔵庫の下にはネズミの死骸だけでなく、ネズミがどこかから持ち込んだらしい大量の紙くずがギュウギュウに詰まっていたことだ。もしもこんな場所でコンセントがトラッキングを起こしたら、たちまち火事になるところだった。いやはや……。
 そして親ネズミを失った子ネズミは棲み家を変えたのか、それとも子ネズミも毒エサで死んだのか、その後、ネズミの姿を見ることはなく、我が家はついに平静を取り戻したのであった。
おわり









ではなかった!! この戦いは2004年暮れの、ネズミ撃退大作戦 Part5 へ続くーーーーーーっ!!

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