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monologue
< または日記 の・ようなもの >
2002.10


02/10/31
 18:00、電車で渋谷へ。ブックファーストで『ハートキャッチいずみちゃん PERFECT』volume1を購入した。懐かしい〜!! snap photo

 19:00、ウイザードイン事務所で、『マジック・マスター』の次回構成案について監修者の柳田昌宏さん、「少年ガンガン」編集のN川さんと打ち合わせ。

 20:30、ウイザードインを辞し、場所を喫茶店ルノアールに移して、柳田さんとの打ち合わせを踏まえ、N川さんとふたりでネタについてさらに詰める。しかしこの日は決定打となる案が決まらず、自宅へ持ち帰って練り直し、日曜ごろに再度打ち合わせをすることになった。

02/10/30
 終日、『マジック・マスター』次回構成案の第2案を執筆。

 夜、「COMIC乱」のM井さんから電話があり、大島先生と打ち合わせをした結果、昨日送っておいた『探し屋の女房』シナリオはOKということだった。そこで、掲載号をまだ聞いてなかったので聞いてみると、何と11月27日発売の1月号掲載だという。かなりギリギリだったようですね。直しが出なくてホントによかった〜。

02/10/29
 終日、『探し屋の女房』のシナリオを書く。
 夜、ようやく完成したシナリオをファックスで編集部へ送る。

02/10/28
 終日、『探し屋の女房』のシナリオを書く。

 夕方、「少年ガンガン」編集のN川さんから電話があり、監修者の柳田さんの都合がつかないとのことで、打ち合わせの日程が火曜日から延期になったとのこと。よかった〜、これで今日は『探し屋の女房』のシナリオに集中できる!! それにしても相変わらず綱渡りだなぁ(笑)。

 夜、近所に住むパソコン初心者の友人T村くんからヘルプコールが入った。彼のパソコンがウイルスに感染したかも知れないから調べてほしいというのだ。急きょ家へ出向いてみると、その家はフレッツADSLなのだが、インストールされている Norton Internet Security2002(以下 NIS)が、あらゆるアクセスをブロックしてしまい、インターネットに接続できない状態になっていたのだ。NIS を停止すると普通にアクセスできる。そこで NIS の設定をあれこれといじってみたがそれでもダメ。
 そこで、インターネット接続関連のプログラムを端からひとつひとつチェックしていくと、Windows の SYSTEM フォルダのそのまた奥に作られた dialup というさりげない名前のフォルダの中に、自動ダイヤルアップ接続プログラム(.exeファイル)が潜んでいて、そのプログラムが、怪しいダイヤルアップを自動起動するように設定変更していたばかりか、自分以外のプログラムからのネット接続を全て禁止しているらしいことが発覚した!!
 その.exeファイルが起動しようとするダイヤルアップのプロパティを見ると、やはり国際電話回線に接続するようになっていて、しかも.exeファイルの方は、パソコン起動時に自動で常駐するように、スタートアップフォルダとレジストリの両方に登録されており、さらにはスタートメニューのルートにまで、「検索」や「ヘルプ」と並んで堂々とアイコンが登録されているという念の入りようである。
 だが幸いこのパソコンは、モデムと電話回線をつなぐケーブルは、T村くんが使わないというので、ぼくが以前に外してあったから不正アクセスそのものはされていなかった。
 というのは、実はこのT村くんには前科(?)があって、インターネットを始めたばかりのころ、これと同様の悪質なアクセスプログラムによって、数万円の国際電話料金を請求されたことがあったのだ。その時もぼくが復旧してあげたのだが、その時にはなんとダイヤルアップフォルダには10個以上の「それ系」アイコンがズラーッと並んでいて、それはそれは壮観でありました。現在このパソコンにインストールされている NIS も、その事件の直後にぼくが買ってプレゼントしてあげたものだった。何しろ彼のパソコンがウイルスに感染したら、ぼくが復旧を頼まれることは必至だから、これはT村くんのためばかりでなく、自分のための自衛策でもあるのだ(笑)。
 そしてその時にT村くんには、「今後、怪しいホームページへはくれぐれも立ち寄らないように」と注意してあったんだけど……。「いや、最近はもうそういうところへは行ってないっスよ!」とT村くんは真顔で力説するのだが……まあ、これ以上は追求しないことにしよう(笑)。

 と、まあそんなこんなで原因は判明し、プログラムやフォルダやレジストリを掃除して、設定を元に戻したからもう大丈夫、と思ったんだけど、やはりそれでも NIS からはインターネットにつなげることができない。
 そこでやむをえずNISを再インストールすることにした。ところが、NIS をアンインストールしようとしたら、今度は、共有DLLが他のプログラムに排他使用されているというメッセージが出てアンインストールができないのだ。おのれ、まだ不正.exeの亡霊がいるのか!! そこで、もしかしたら……と思って、パソコン本体にインストールされている NIS のアンインストールプログラムを起動しないで、NIS のマスター CD-ROM からアンインストールプログラムを実行してみた。これでどうだっ!!
 すると、見事にスルスルッと削除は進行し、あっさりとアンインストールが完了した。あとはインストールを最初からやり直し、設定も一からやり直し、これでめでたく復旧に成功したのであった。
 いやー、とっても苦労したけどすごく快感。パソコンってこうやって問題解決した直後って、何でこんなにハイになって気持ちいいんでしょうね。便利になったわけでもスピードアップしたわけでもなく、ただ現状復帰しただけなのに。なんか麻薬のようでちょっと恐いかも。

 それにしても、NIS が常駐していたにもかかわらず、どうしてこんな悪質プログラムの侵入を許してしまったのだろうか。ここからは推測だけど、何者か(といってもこのパソコンはT村くんがひとりで使っているんだけどね・笑)が、怪しいページを見ようとしたらちゃんと表示されなかったために、一時的に NIS を無効にしてしまったのではないだろうか。いや、これは全くの推測だが……。

 ところでT村くんが、かつてその多額の国際電話料金を請求されたときに、最初に NTT だか KDDI だかに電話をして「今後どうしたらいいでしょう?」と相談したら、電話に出た相手の担当者は、当時はまだダイヤルアップだったため「モジュラーケーブルを抜いて、そのパソコンからはもうインターネットに接続しないでください」と答えたとか。まあ、確かにそれが一番確実な方法ではあるけれど、それでもしも周囲にパソコンに詳しい人がいなかったら、恐くなって2度とインターネットをやらなくなってしまう人とか、世の中にはいっぱいいるんでしょうねぇ。
 因みに、その不正請求された国際電話料金がどうなったかというと、T村くんが「知らない間に勝手にかけられたんだから、払う義務はない!」と主張したら、結局、払わなくてよくなったらしい。T村くんの仕事は営業だから普段は腰が低いけど、実は元ヤンキーなので、怒るとなかなかの迫力なのである。

02/10/27
 20:00、JR上野駅公園口で「少年ガンガン」編集のN川さんと待ち合わせ。谷中のジョナサンで、『マジック・マスター』次回シナリオ第6稿打ち合わせと、次々回ネタ打ち合わせを行なう。
 24:00、打ち合わせ終了。本日の打ち合わせを踏まえて、改訂した次回シナリオ第7稿と、次々回プロットをまとめ、それを持って次の打ち合わせは来週火曜日ということになった。が、リイド社の『探し屋の女房』のシナリオも週明け早々には欲しいと言われているので、かなり厳しいスケジュールだ。

 25:30、帰宅してすぐに『マジック・マスター』の次回シナリオ第7稿の執筆を行なう。あ、それからこの回に登場するマジックシーンの図解も描かなくちゃ。『HAIKARA事件帖』もそうだけど、トリックのシーンなどでは、作画者さんがわかりやすいように、ぼくの方で簡単な見取図や図解を描いて添える事がよくあるのだ。

02/10/25
 午後、「COMIC乱」の『探し屋の女房』のプロットを書く。

 夜「COMIC乱」編集のM井さんと電話で打ち合わせ。さっそく第1稿を執筆することになった。

02/10/24
 14:00、N川さんの電話で目覚める。

 18:00、新宿西口の滝沢で「少年ガンガン」編集のN川さんと待ち合わせ。『マジック・マスター』次回シナリオ第5稿打ち合わせ。と、さらに次々回のネタ打ち合わせを行なう。
 次回シナリオ第5稿の打ち合わせは、最後の詰めに入っているので、それほど時間がかからなかった。しかし、次々回ネタ打ち合わせの方はそうではなかった。
 このところ『マジック・マスター』は、2ヵ月で1つのお話を終わらせる、前後編完結のスタイルを取っている。このスタイルにしてからの読者アンケートの結果も上々だというから、それはいいのだが、2ヵ月に1回のペースで新しいストーリー設定とマジックのネタを用意しなければいけないというのは、かなりキツイ仕事なのだ。
 そして次々回は、また新しいエピソードの前編が始まるため、N川さんとのネタ打ち合わせも、一瞬、議論が白熱したかと思うと、次の瞬間にはお互いに「うーん」と黙り込んでしまったりして、なかなかハードな打ち合わせであった。

 23:00、およそ3時間半の打ち合わせを終えて帰宅。「COMIC乱」のプロットを仕上げるつもりが、気力が充実せず、久々にゲームボーイアドバンスに逃避してしまった(笑)。

02/10/23
 少し時間ができたので、この monologue に掲載するための、先月のアメリカ取材旅行日記を書きまとめる。サクッと書くつもりだったんだけど、旅行の内容がかなり盛りだくさんだったこともあって、結局かなりの長文になり、画像も多くなってしまった。そこで仕方なくフレームを使ってページを分割することにした。本当はフレーム機能とかJavaスクリプトとかブラウザによって動作が変わってしまう機能はあまり使いたくないんだけどねー。とかいって、最近はけっこうJavaスクリプト使ってます。まあ、これも時代の流れで仕方ないのかも知れません。ぼく自身、最近は、シンプルなhtmlのみのページは、何となく物足りない気がしちゃいますからね。
 ということで、ようやくアメリカ取材ルポが完成しましたので、お暇な方は見てやってください(フレーム対応ブラウザでないと見られません)。こちらです→ snap photo

02/10/22
『マジック・マスター』次回シナリオ第5稿を執筆。

 25:56、完成したシナリオをファックスでN川さん宅へ送る。

02/10/20
 21:15、JR上野駅公園口でN川さんと待ち合わせ。谷中のジョナサンで、『マジック・マスター』次回シナリオ第4稿打ち合わせ。

 24:30、車でN川さんを八幡山まで送り、帰宅。そのまま爆睡。実は今日は、早朝にシナリオを完成してから2時間半しか眠らずに、そのままずっと活動してたために、スタミナが完全に切れてしまったのだ。『マジック・マスター』監修者であるマジシャンの柳田昌宏氏は、ぼくと1歳しか違わないのに、睡眠時間は毎日3時間だという。そんなの、ぼくにはとてもマネできまっしぇ〜ん!!

02/10/19
 13:00、「オースーパージャンプ」編集のW邊さんから電話があり、昨夜送っておいた原作にOKが出た。さっそく原作を、作画の里見桂さん宅へもファックスで送る。

 ところで実は『HAIKARA事件帖』は今回原作を書いた分で最終回なのだ。本誌のアンケートでは常に人気上位をキープしているんだけど、コミックスの部数が伸び悩んでいるため、数ヶ月前に作画の里見桂さんから「そろそろ終わらせたい」という話が出ていたのだ。
 元々里見さんが企画した作品だしぼくも毎回気合いを入れて書いていたから、里見さんもぼくもこの作品に対する思い入れは強く、できれば続けたかったんだけどね〜。それに編集部の方から「終わらせたい」という話があったわけでもないし。
 しかしマンガ家というのは(原作者もだけど)、ハッキリ言ってコミックスが売れなければ商売にならないのだ。作品が雑誌に載った時の原稿料は、マンガ家の場合、アシスタントに払うお金など(原作者の場合は資料代や交通費・通信費など)の必要経費でほとんど消えてしまう。だからコミックスが売れて印税がもらえて初めて利益があがるのである。
 里見さんの方で「コスト的にしんどい」というのであれば仕方がない。『HAIKARA事件帖』は現在コミックスが4巻まで出ているが、5巻目の分がまとまる12月発売号掲載分で最終回とすることに決まったのである。
 まあ「オースーパージャンプ」は、少し前に編集長も代替りしたから、やがて新編集長のプランに従って編集方針も変わっていくだろうから、いい潮時だったとも言えるけどね。4年も連載した作品が終わるとなると、一抹の寂しさはありますね。

 午後、『マジック・マスター』次回シナリオ第4稿を執筆。

 31:00(翌日午前7:00)、完成したシナリオをN川さん宅へファックスで送る。

02/10/18
『HAIKARA事件帖』次回原作第3稿を執筆。

 17:57、完成した原作をe-mailでW邊さん宛てに送る。

 22:00、電話で「オースーパージャンプ」編集のW邊さんと打ち合わせ。あとはほんのわずかな修正を残すのみとなった。

 24:07、『HAIKARA事件帖』次回原作第4稿が完成。e-mailでW邊さん宛てに送る。

02/10/17
 18:00、渋谷のウイザードインで、N川さんと待ち合わせ。『マジック・マスター』次回シナリオ第3稿を、監修者の柳田昌宏氏、プロマジシャンの秋元正氏に監修していただく。ふたりともかなり忙しい様子で、秋元氏は都内某所にほとんど缶詰状態で仕事をされているとか。そして柳田昌宏氏は、来週は仕事で台湾へ行かれるのだという。

 19:30、ウイザードインを辞し、N川さんと一緒に、ひさびさに公園通り沿いのステーキレストラン・フォルクスに入り、夕食を食べながら打ち合わせ。

02/10/16
『マジック・マスター』次回シナリオ第3稿を執筆。

 22:00、シナリオ完成。

 29:00、そろそろ寝ようと思ってハッと思い出した。まだ完成したシナリオをファックスしてなかった!! あわてて次回シナリオをN川さん宅へ送り、ホッとして寝る。

02/10/15
 17:00、『HAIKARA事件帖』次回原作の資料を探すため、池袋のジュンク堂書店へ行く。ここは売り場面積日本最大という大型書店だ。最近は本を探すときには神保町よりここへ来ることの方が多い。21:00の閉店までじっくりと本を選び、結局、資料本は立ち読みで済んでしまい(笑)、仕事とは関係ない本を買って帰宅する。

02/10/11
『マジック・マスター』次回シナリオ第1稿を執筆。

 夕方、「オースーパージャンプ」編集のW邊さんと、一昨日送っておいた原作について打ち合わせ。若干のデータ調べをしたうえで考証の補強をすることと、一部の修正を依頼された。だけど、作画の里見桂さんの都合で、第3稿のアップは週明けで良いことになった。すこし余裕ができてホッとする。

 22:00、完成した『マジック・マスター』のシナリオ第1稿を「少年ガンガン」編集部へファックスで送り、すぐに車で家を出る。

 23:00、西新宿のエニックス前に到着。N川さんを呼び出して、いつものジョナサン梅里店で打ち合わせ。

 28:30、帰途、買い物をするため、ドン・キホーテ青戸店へ立ち寄る。深夜(早朝?)のドン・キホーテは、仕事帰りの水商売風お兄ちゃんやお姉ちゃんが酒臭い息を吐きながら欲しくもなさそうな品物を物色しつつくっちゃべっている。今どきこのムダさ加減が頽廃的でバブリーで'80年代を思い出させてくれて実に懐かしいですね。

02/10/09
『HAIKARA事件帖』次回原作第2稿を執筆。

 23:00、完成した原稿をe-mailで、担当編集W邊さん宛てに送る。

02/10/04
 15:00、高円寺のリイド社で、久々に編集のM井さんとお会いする。M井さんは、以前「リイドコミック」で、大島やすいち先生の『探偵屋の女房』のシナリオを書かせていただいた時の担当編集だった人だ。しかし「リイドコミック」が昨年休刊してしまったため、しばらくごぶさたしていたのである。
 しかし今度、大島やすいち先生が、リイド社の時代劇マンガ専門の月刊誌「COMIC乱」で、新たに『探し屋の女房 〜江戸うせもの控〜』という作品の連載を開始したため、またシナリオ協力を依頼されたのだ。この作品も、前の『探偵屋〜』と同じく、複数のシナリオライターが持ち回りでシナリオを提供するスタイルを取っているため、ぼくひとりで原作を書くわけじゃないのが残念だけど、むしろそれだけに競作的なライバル心も燃えてくる。他のライターに負けてなるものか(笑)。それに、大島先生の大胆なページ構成や生き生きとした人物描写は、シナリオからマンガへと昇華していくプロセスそのものが実に刺激的でとても勉強になるのだ。
 ということで、M井さんとの打ち合わせでは、来週明けにいくつかアイデアプロットをお見せするということになった。M井さんは、「「乱」でトップを取る作品にしたいと思ってますんで、ぜひよろしくお願いします!!」と張り切っている。ぼくもがんばるぞ!!

 リイド社を出て、高円寺の古書店を見て歩く。けど、先日のウイルス騒動によるパソコン購入やアメリカ取材などでかなりお金を使っちゃったので、今は節約の時である。欲しい本もけっこうあったけど、あまり余計な買い物はしなかった。
 そんな中で最大の収穫は、日本のアニメーション創世記に名を残す名監督・妹尾太郎(光世)の描いた絵本「あかぐつのねこ」だ。表紙が大きく破けてたけど、これが何と300円と超お買い得だった。snap photo

 帰宅後、『HAIKARA事件帖』次回原作第1稿の続きを執筆。完成まであと一歩だ!!

 25:00、ようやく完成した原作をe-mailで担当編集W邊さん宛てに送る。

02/10/02-03
 まだ毎日ボーッとしながらも、ひたすら『HAIKARA事件帖』次回シナリオ第1稿を執筆する。

02/10/01
 仕事の気力が湧かず、柴又名画座を開館。今日は、現在執筆中の『HAIKARA事件帖』の次回原作の参考になりそうな、ジョン・フォード監督、ジョン・ウェイン主演の名コンビによる西部劇の傑作『リバティ・バランスを射った男』を上映だっ!! comment and picture


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