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2006年11月28日

夢のマンガ古書店を描いたマンガ

 今日もマンガに関する話題です。
 前から気になっていたんだけど、タイトルが思い出せず探せずにいたマンガがやっと見つかりました。
 タイトルは『金魚屋古書店出納帳』(上、下)と、『金魚屋古書店』です。
 『~出納帳』は少年画報社の「ヤングキングアワーズ」に連載されたもので、『金魚屋古書店』は、その続編として現在、小学館の「月刊IKKI」に連載中。コミックスは現在3巻まで刊行されていて、11/30に第4巻が発売されます。
 どこかの町のはずれの川沿いにある小さなマンガ専門の古本屋・金魚屋。ここにはあらゆる懐かしのマンガが揃っています。
 しかも「タイトルが思い出せないんだけど、こういう話で~主人公は~」とかいう漠然とした記憶だけでも、その本をたちどころに見つけ出してくれるのです。
 昭和のマンガ大好きなぼくらにはまさに夢のような古本屋なのです。物語は、ここを訪れるさまざまな客たちの、マンガと人生にまつわるさまざまなドラマが展開していきます。
 例えば、第1話は、石森章太郎のマンガ『サイボーグ009』の主人公・島村ジョーに恋をしてしまった女子高生の物語。
 第2話は、病気で入院中の叔父さんが、昔読んだあるマンガを探して欲しいと、姪に頼むという話。そのマンガというのが、その叔父さんの説明によるとこのようなお話なのです。
「あのな、主人公がイモをたらふく食ってから水泳大会に出場するんだ。そして爆発的な屁の推進力で水中を突っ走る。ババババババン!! たちまち世界新記録よ」
 さて、これだけで何というマンガか分かりましたか? ぼくは分かりました(笑)※答えは一番下に。
 と、まあ、こんな風に、それぞれのエピソードに実在する懐かしのマンガが登場し、思わずニヤリとさせられます。
 これはもう、昭和のマンガに埋もれて育ったぼくらとしては、一作ごとにニヤリとしたり思わずうなづいたり懐かしさにジワッときたり。
 皆さんもこの金魚屋古書店を訪れて、この感覚をぜひ味わってみてください。

kingyo_suitou_jou.jpg金魚屋古書店出納帳 上 IKKI COMICS
芳崎 せいむ
小学館 2004-12-24

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kingyo_suitou_ge.jpg金魚屋古書店出納帳 下 IKKI COMICS
芳崎 せいむ
小学館 2004-12-24

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kingyoya01.jpg金魚屋古書店 1 (1)
芳崎 せいむ
小学館 2004-12-24

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4091885543金魚屋古書店 2 (2)
芳崎 せいむ
小学館 2005-08-30

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409188315X金魚屋古書店 3 (3)
芳崎 せいむ
小学館 2006-03-30

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金魚屋古書店 4 (4)金魚屋古書店 4 (4)
芳崎 せいむ
小学館 2006-11-30

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 第2話で、叔父さんが探していたマンガの答えは、
 水木しげるの『河童の三平』でした。
 しかし、そこまでは姪もネット検索でたどりつき、講談社コミックスの『河童の三平』を買うことができたんだけど、叔父さんは、その本を読み終えて「悪いな、オレが読んだのは、この本じゃない」と言って落胆するのでした。
 実は、『河童の三平』にはいくつものバージョンがあったのです。しかしなぜ叔父さんはその別バージョンを探しているのか、それはぜひ作品を読んでみてください。

投稿者 MW STAFF : 02:19 | トラックバック

2006年11月24日

どこか懐かしい昭和テイストのグルメマンガ

 先日、ネットでちょっとした話題になっていたマンガをゲットしました。
 そのマンガとは、久住昌之原作、谷口ジロー作画の『孤独のグルメ』。
 輸入雑貨商である主人公が、仕事で出向いた先でさまざまな店に入り、食事をする。
 行き当たりばったりで入る店は当たりの時もあれば外れのときもある。
 1つひとつの物語はわずか8ページくらいで、男がただ店に入って食事をするだけなんだけど、ひとりで食べ物と向き合うときには対峙する1品1品の料理にそれぞれ様々な感情が沸きあがる。
 出てくる料理は高級料理と言うのはほとんどなくて、下町のハンバーグランチだったり、屋台のたこ焼きだったり、果てはコンビニの惣菜だったり......。
 原作者の久住昌之氏とは、はるか20数年前、20代のころに仕事でお会いした事があって、昭和32年生まれのぼくとほとんど歳が違わないのに、物事の本質を捉える鋭い眼と、何気ない事に面白さを見出す才能に驚いた記憶があります。
 この『孤独のグルメ』も、そんな久住氏の才能が、谷口ジローの空気感までとらえるリアリティある絵と相まって実に魅力的な作品になっています。
 発売されたのはもうかなり前なのに、今ごろになってネットで話題になっているというのも、この作品の古びない魅力のせいでしょう。
 作品全体からにじみ出る昭和レトロな味わいもどことなく落ち着きます。
 機会があったらぜひ手に取ってみてください。きっと楽しめると同時にお腹が空いてきちゃいますよ。
 おすすめは旅行に持って行って列車の中で読むことですね。

459402856X孤独のグルメ
久住 昌之 谷口 ジロー
扶桑社 2000-02

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(黒沢)

投稿者 MW STAFF : 05:24 | トラックバック

2006年11月20日

広告作成中、懐かしさのあまり...

20061120.jpg 辰巳出版のムックに掲載する広告を作成。
 イメージカットとして昭和レトロな写真を入れたいな、と思い、ぼくの昔のアルバムから子どものころの写真を載せることにしました。
 押し入れからアルバムを引っ張り出してきて......見てると思わず懐かしくなって、1時間ほど見入ってしまいました。
 あのころ、何気ない風景だったものが、今はものすごく貴重になるなんて、時間って不思議ですね。

B000A2EMAWデジカメde!! 同時プリント 9 プレミアムBOX
エー・アイ・ソフト 2005-07-29

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(黒沢)

投稿者 MW STAFF : 02:57 | トラックバック

2006年11月10日

ムック掲載用広告作成中

 12月に辰巳出版から刊行されるムックに、当サイト『深夜倉庫MW』の1ページカラー広告を掲載することになった。
 実はこの広告掲載は、MWスタッフで広告代理店を経営するS川くんが独断で決めてきたもので、原稿の締め切りまで半月しか余裕がない!
 広告が掲載されて多くの人にサイトをしっていただくのはモチロンうれしい事なんだけど、あまりにも急な話なので現場は大あわて。デザインはどうしよう、写真はどうしよう、などと、秋なのに大汗をかきながら準備をしています。
 掲載誌名などは追って発表いたしますので、もうしばらくお待ちください。

(黒沢)

投稿者 MW STAFF : 00:05 | トラックバック

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(黒沢)

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