McAfee VirusScan
 問題の、ウイルスが混入しているらしいソフトというのは、あるアメリカ製の画像処理ソフトを日本語化するパッチで、アマチュアが作ってオンラインで公開しているもの。そのパッチを開発する途中で開発ツールからウイルスが混入してしまったらしい。ここにプログラム名を書いてしまうとその名前だけが一人歩きして混乱が拡大する恐れがあるので、心配な心当たりのあるかたはメールをくださればお教えします。
 そのウイルスの正体は、W32.CIH.SPACEFILLER という最近のもので、感染プログラムを実行するとメモリに常駐し、それ以降に起動したプログラムにどんどん感染していく。そして26日になるとそのPCのシステムファイルを削除し、PCを再起動できなくしてしまうという悪質なものだという。
 ネット上での情報によると、McAfee社の VirusScan というソフトで検出できるとのこと(駆除はできないので、見つかった感染ファイルは削除するしかない)なので、さっそくそれを購入したのだ。Tゾーンミナミで 4000円(税別)。
 実はぼくは以前からノートンアンチウイルスというウイルス対策ソフトを使ってるんだけど、何とこれでは駆除どころか検出もできないのだ。有名なソフトなのにー。

 ということで帰宅後、インストールしてすぐに検索してみたけれど、ウイルスは検出されず。なぜか!? 実は、その後再度掲示板にアクセスしてみると、どうやら、複数公開されていた日本語化パッチの中で、ぼくの使った日本語化パッチだけがウイルス感染を免れていたらしいことが判明。まだ作者からの直接のコメントがないので断定はできないが、それだったらうれしいんだけどねーー。ということで、みなさんもウイルスには充分注意いたしましょう。ウイルス対策ソフトが万能でないこともよくわかりました。

※その後、この翌日になって、掲示板の書き込みによって、ぼくの使用したソフトは結局ウイルスには感染していなかったらしいことが判明した。
 どういうことかというと、そのオンラインソフト作者は、まず最初は、英語版の画像処理ソフトに手を加えて日本語版に改造したものを内々に向けて公開したのである。
 ぼくの使用したソフトはコレだったのだが、これはオリジナルのソフトを無断で改造したものなので、このままでは一般に公開することはできない。そこでその作者は、今度は英語版のソフトを日本語化するパッチ(プログラムに修正を加えるプログラム)を開発してこれを公開したのである。ところが、この際にウイルスが混入してしまったというわけなのであった。


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