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monologue
< または日記 の・ようなもの >
2004.01


04/01/31
 16:30、電車で田馬場へ向かう。今日はぼくが大学時代に在籍していたワセダミステリクラブのOB会があるのだ。

 18:00、開始時間ジャストにBIG BOX9Fにある宴会場アルファへ。会場にはすでに、同期の森英俊くん(現在は翻訳家兼ミステリ評論家)や、同じく同期のフリーライター野村宏平くんなどが来ていた。
 そして、そこに混じって美しい女性が……!! 何と20数年ぶりの再会となる、当時学習院女子短大から越境入部されていたA子さんでありました。A子さんとは、お互いに当時の記憶が曖昧で、最初は共通する話題も少なく戸惑ったけど、やがて思い出すにつれ、すぐに打ち解けたのでありました。

 20:00、一次会はお開きとなり、徒歩で二次会場の串焼きの店へ。ここでは、ぼくは後輩で翻訳家の村上和久くんと現役2年生の学生の間に座り、ぼくらから、現役生に、今から思えばアナーキー過ぎた20年前の学生時代の話しを聞かせてあげた。しかし現役生によると、今はいたって真面目な学生が多いという。ちょっとさびしい。

 21:00、仕事を残していたぼくは、今日もみんなより一足早く失礼し、帰路につく。

04/01/28
 10:00、チェックアウト。高崎だるまで有名な少林山達磨寺で秘密のお祈りをしてだるまさんを買い求める。
 12:30、昼食を食べるお店を探して観音山を走っていたら、風車というちょっと気取った隠れ家的レストランを発見。ここでフランス風コースランチ(税別1800円)の美味しい食事をして帰路につく。たまにはこういう合宿もいいものです。いや、皆さん、これは仕事ですよ、仕事。

04/01/27
 13:30、車で新宿へ向かう。

 15:00、新宿西口のスバルビル前で『マジック・マスター』監修者の柳田昌宏さん、プロマジシャンの林敏明さん、「少年ガンガン」編集のN川さんと待ち合わせ。今日はこれから群馬県の高崎へ向かい、1泊の予定で秘密の合宿を行なうのだ。

 18:00、高崎の温泉宿錦山荘へ到着。夕食を食べて温泉につかり、リラックスしたところで『マジック・マスター』の打ち合わせを行なう。
 こうした合宿形式の打ち合わせは、ウイザードインの恒例の箱根合宿の取材でも行なっているが、場所が変わると気分も変わり、実にゆったりとリラックスしていい気分。打ち合わせも順調に進んだ。
 ところで、この旅館の夕食に柳田さんが焼酎を注文したら、出された焼酎の名前が、何とTUKASA WHITE LIQUOR。『マジック・マスター』の打ち合わせにきて、そこで出されたお酒の名前が、偶然にも主人公の名前つかさと同じだとは、あまりにも出来過ぎでうれしくなり全員でじっくりと味わった。めでたい。
 25:00、打ち合わせの後は酒を飲んでゆったり語り、また温泉。いや〜、いいわ。

04/01/25
 11:30、電車で六本木へ。今日も昨日に続き、マジックキャッスルスカウトキャラバン2004の取材だ。
 ところで、ちょうどこのイベントの3日前の1月22日に『マジック・マスター』のコミックス第8巻が発売され、この会場でも即売を行なっているため、もしかしたらサインを求められるかも知れないと言われて、今日はハードロックカフェからの参加となったのだ。それで多少緊張してたんだけど、実際には個別にサインを求められはしたものの、サイン会という雰囲気ではなくてちょっと拍子抜けでした。しかしまあ考えてみれば、今日はみんな真剣にマジック勝負に参加したり応援しに来てるんだから、そりゃそうか(笑)。

 13:00、午後の部が始まり、CブロックとDブロックの予選第2回目を観戦。

 16:00、電車で代々木のオリンピックセンターへ移動。AブロックとBブロック予選第2回目を見て、20時過ぎ、いよいよ決勝戦へ。
 決勝戦は、年配(といってもぼくとほぼ同世代)のマジシャン矢吹博志と、プロマジシャン緒川集人氏に弟子入りして現在アメリカで修業中の、少年マジシャン伊東広樹くんの対決となった! そして結果は、伊東くんが見事優勝に輝いた!
 実はこれに先立ち、伊東くんは午前中にハードロックカフェで行なわれたテクニカルアワードのマッスルパス部門でもギネス記録を更新して優勝しており、何と今大会で2冠の栄誉に輝いたのであった。
 マッスルパスというのは、手の平に載せたコインを筋肉(マッスル)の力だけで跳ね上げるテクニックで、コインマジックの演技の中で様々に応用できる技術なのである。
 まだあどけなさの残る弱冠19歳の伊東くんだけど、彼は昨年の今ごろからくらべると技術もパフォーマンスも驚くほどに向上していて、今後がますます楽しみな少年マジシャンなのだった。

04/01/24
 11:30、車で代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターへ向かう。今日と明日の2日間、ここでマジックキャッスルスカウトキャラバン2004というマジックのイベントが開催され、その取材に来たのだ。
 このイベントは六本木のハードロックカフェと代々木のオリンピックセンターの2つの会場で開かれることになっており、午前中は六本木会場で開催、午後はオリンピックセンターというスケジュールになっている。
 しかし2日連チャンの取材はきついので、午前中の取材はN川さんにおまかせして、ぼくは午後のオリンピックセンターからの参加にしてもらったのである。
 13:00、オリンピックセンターに到着、六本木の取材を終えて移動してきたN川さんと合流。午後の部開催までの空き時間を利用して、センター内のレストランで、『マジック・マスター』次回シナリオ第4稿の打ち合わせを行なう。

 18:00、イベント会場へ移動。取材を開始する。CブロックとDブロックの予選で合計10数人のマジシャンの演技を見た。若手、ベテランそれぞれに面白い演技をしたが、ぼくは10代の少年マジシャン新川実くんのフレッシュで熱のこもった演技が特に印象に残った。

04/01/23
『マジック・マスター』次回シナリオ第4稿を執筆。

 26:35、完成したシナリオをファックスでN川さん宅へ送る。

04/01/22
 10:00、車で家を出て文京区の音羽へ向かう。今日は大学の同期で、現在は翻訳家・ミステリ評論家として活躍する森英俊くんと、同じく同期のフリーライター野村宏平くんと一緒に、神奈川県の古書店を巡る予定なのだ。

 野村くんは雑誌に古書店巡りの記事を執筆しており、森くんも職業柄古書店に行くのは公私共に欠かせないものとなっているため、たまにこうして一緒に古書店巡りを行なうのである。

 11:45、予定よりやや遅れて音羽に到着。森くん、野村くんの順にピックアップをして、最初の目的地である横浜市根岸へ。ところが目的地までほとんどが渋滞で、目指す古書店に到着した時には、午後1時を過ぎていた。

 この根岸には浜マーケットという、昔ながらの懐かしい雰囲気のアーケード商店街があって実にいい感じだ。
 ぼくの地元である葛飾区の京成線立石駅前にも、立石仲見世というアーケード商店街があって、今はだいぶ雰囲気が変わってしまったけど、20年くらい前までは、まさにこの浜マーケットと同じような懐かしさ一杯のアーケードだった。ぼくはその立石仲見世の昔の風景を思い出し、思わず涙がちょちょ切れそうになったのであった。
 この浜マーケットに興味のある方は、試しにgoogleとかで検索してみていただきたい。この商店街に愛着を抱いて紹介されているいくつかのホームページが見つかると思う。

 この根岸で遅い昼食を取った後、ぼくらは藤沢まで足を延ばし、合計7〜8軒の古書店を巡った。ぼくは仕事の資料本や趣味のマンガなどいろいろ買い込んできたが、この日一番の収穫は、かつての人気テレビ番組『ザ・ガードマン』を、中沢啓治と山崎まさるがマンガ化した、雑誌「ぼくら」の昭和42年9月号別冊付録(1500円)でありました。

04/01/20
『マジック・マスター』次回シナリオ第3稿を執筆。

 21:57、完成したシナリオをファックスで編集部へ送る。

 24:00、車で西新宿のスクウェア・エニックスへ向かい、電話で「少年ガンガン」編集のN川さんを呼び出す。
 初台の居酒屋おいらせへ向かい、ここで監修者の柳田昌宏氏に、マジックシーンの監修をしていただく。今回は早くからシナリオの内容がまとまってきているため、大きな問題もなく打ち合わせは順調に進んだ。

 25:30、おいらせを出て柳田さんと別れ、N川さんと共に、いつものジョナサン高井戸西店へ移動して、打ち合わせパート2を行なう。

 27:00、N川さんを自宅へお送りして帰宅。

04/01/19
 12:00、電車で神保町へ。小学館第7編集部のT山編集長と、小学館近くのパスタ屋さんで打ち合わせをする。
 T山さんは、元「小学六年生」の編集長で、当時ぼくがゴルバチョフ大統領やエリツィン大統領の伝記マンガ(1990〜91年)の原作を書かせていただいて以来のおつきあいがある。
 T山さんはその後書籍編集部へ移られ、そこでもぼくは「学習マンガ人物館」シリーズ(1996〜97年)のシナリオの仕事をさせていただいた。
 そのT山さんとも、ここ数年は年賀状だけのやりとりになっていたのだが、今年始めに久々にご連絡をいただき、新たに書き下ろしマンガ原作の仕事をくださったのだ。
 もっとも、最初は残念ながらスケジュール的に厳しいと思い丁重にお断りした。ところがT山さんが、いきなり締め切りを3ヶ月も遅らせてくれるとおっしゃるので、断る理由がなくなってしまい(笑)、気が付いたら引き受けることになっていた(笑)。
 T山さんは大の映画ファンであり、ぼくの映画的なシナリオ表現をいつも気に入ってくださるので、そういう意味でもT山さんとの仕事は楽しいんだけど……冷静に考えるとすでにかなりの仕事量になっており、いつの間にか、真綿で首を絞めるようにギュウギュウと苦しいスケジュールに突入しているのでありました。まー、がんばるしかないですな(涙)。

04/01/12-14
 毎年恒例の、里見桂さんを中心としたマンガ家仲間によるスキーツアーに今年も参加した。

04/01/07
 16:00、電車で渋谷へ。ハチ公前で「少年ガンガン」編集のN川さんと待合せ、ウイザードイン事務所へ出向いて少年マジシャンの伊東広樹くんを呼び出す。
 伊東くんは現在アメリカのハリウッドで、プロマジシャン緒川集人氏の弟子としてマジックの修業をしている。その彼が年末から今月末のイベントにかけて一時帰国しているので、その間に彼から、マジック修業中の心境などをインタビューするのが今日の目的だ。
 伊東くんは『マジック・マスター』を読んでマジックを始め、今はプロマジシャンを志してがんばっている。つまり『マジック・マスター』の主人公藤原つかさにもっとも近い境遇にいる少年なのだ。そんな彼に話を聞くことで、『マジック・マスター』の今後のキャラクター作りの参考にしたいという目論見がぼくとN川さんにはある。
 そして彼はその期待通り、現在の心境や生活について素直に率直に語ってくれた。このインタビューの成果は、今後の『マジック・マスター』に確実に反映されるはずである。ありがとう伊東くん!!

04/01/02
 15:00、今年もマンガ家の里見桂さん宅で開かれた新年会におよばれした。里見さんのマンガ家仲間である間宮聖士さん一家はすでに到着しており、やがて、はしもとみつおさん一家もやって来て、年明け早々からマンガ談義で盛り上がった。間宮さんは数年前から作画を100%コンピュータで行なうようになっているとのことで、里見さんにも盛んにコンピュータ化することを薦めていた。けれども里見さんはあくまでもペンの絵にこだわっていて、お互いのポリシーの違いが、聞いてるとなかなか面白いのだった。

04/01/01
 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします……って、この文章をホームページに上げたのはすでに2月、何やってんだか……。
 しかし今年は年賀状も予定より早く出来上がり、数年ぶりにゆったりとした正月を過ごしました〜。
 年が明けた午前1時過ぎ、帝釈天への初詣に出る。家を出て柴又駅へ向かうと、急に賑やかな露店の光が目に入ってくると同時に、大勢の参拝客の流れが見えてくる。この雰囲気、毎年なかなか悪くない。遠方からはるばる訪れた参拝客と合流して帝釈天へ向かうと、地元民として、何となくスポットライトの当たった帝釈天が誇らしく感じるんだよね。帝釈天では、コミックのさらなるヒット祈願のためにお賽銭を特別にフンパツした。
 その後、あえて混雑する中央の参道を人に揉まれながら歩き、再び露店の建ち並ぶ側道を、1件1件冷やかして、中でもいちばん美味しそうだったタコ焼きと甘酒を購入。家へ帰って、何となくのんびりした新春生中継番組を見ながらゆっくりと味わった。ウマー。

 13:00、もっさりと起き出し、年賀状を読みながらお雑煮を食べる。1年でもっとものんびりした時間です。
 我が家の前の道路は道幅が広い裏道なので、よく路上駐車されるんだけど、正月はそれが特に多い。普段はジャマなだけの路駐車だが、正月だけは別で、外から正月らしい家族のにぎわいの声が聞こえるのも、なかなかいいものです。
 夕方、近所に住む友人が帝釈天へ初詣に行こうと誘って来たので、また行くことにした。すると驚いたことに、昨夜は全面車両通行止めにして露店がズラリと並んでいた帝釈天脇の道路が、今日はきれいに片付けられてただの車道になっていた。車両規制して露店が出ていたのは午後までだったらしい。ちょっと残念。


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