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探偵屋の女房 依頼の24 <デジタルな罪と罰>
大島やすいち、シナリオ協力/黒沢哲哉

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『探偵屋の女房』は、複数のシナリオライターがストーリーを書き、それを大島やすいち氏が構成&作画している作品だ。つまり、以前ぼくが参加させていただいていた「週刊少年サンデー」の『アクシデンツ』と同じスタイルで作られているのである。
 そしてこの第24話目から、ぼくもライターのひとりとして加わらせていただくことになった。
 担当編集のW辺氏からのリクエストで、ぼくがいま興味を持っている分野のネタで書いてほしいとの依頼だったので、いまいちばん旬で、ハマっているインターネットをネタに選んだ。
 物語は、美人アナウンサーが正体不明のネットストーカーに付け狙われ、その犯人を主人公の探偵・赤木俊介が追跡するというもの。容疑者はふたり。しかしそのふたりには犯行当時、完璧なアリバイがあった…!!
『探偵屋の女房』は、そのタイトル通り、毎回、赤木俊介の奥さんの美咲が、俊介を影から助ける重要な役回りになっているところがポイントとなっている。
 つまりこの俊介と美咲の役割分担をどうするかがストーリー構成のポイントとなっているわけで、シナリオライターの技の見せ所でもあるのだが、さて、今回の作品はうまくいったかな?
 ぼくの個人的な反省点としては、30ページのネタにしては登場人物が多すぎて、犯人お追い詰めていく俊介の推理プロセスに充分にページが割けなかったこと。やっぱもう少しシンプルにしなければだめなようですね。

「リイドコミック」(リイド社)1999/11月号掲載(1色×30ページ)


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