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2012年12月24日

ネームれない日々

 この週末はずっと単行本コミック企画のシナリオを執筆している。
 とある作家の作品をマンガ化するシナリオの仕事なんだけど、特殊なのは文章で書くいつもの脚本形式の原作とは違って、下の画像のようにネーム形式にしてマンガ家さんにお渡しするってコト。ネームというのはセリフやおおまかな絵を入れてコマ割りまでした下描きである。

20121224.jpg

 実はこうした形式で原作を書く仕事っていうのは初めてじゃなくて、ごくたまにある。直近だと去年、学習マンガの原作をこのスタイルで単行本1冊分あげたのだった。
 だけど1冊丸々というのはやっぱり珍しくて、たいていは新連載の立ち上げ時のイメージをマンガ家さんに理解していただくための数ページのパイロット版を描くとか、トリックネタなどで細かいカットの流れを伝えなければならないときに必要な部分だけを描くとか。せいぜいその程度なわけです。

 それが丸々1冊分でしかも学習マンガじゃなくて大人向けマンガの仕事というのは初めてである。
 だけどこれって文章で原作を書くときの勉強にもなるなぁ。
 いつも文章で書くときには、アングルの工夫とかコマ割りによる効果とか、マンガ家さんにおまかせしちゃっているところまでぼくがやらなくちゃいけないのでごまかしがきかず、いつもどれだけ漠然としたイメージだけで書いていたかが良く分かるという感じ。

 発行は来年春の予定です。詳細が発表できるようになったらもう少し具体的なことを書きますね。

投稿者 黒沢哲哉 : 2012年12月24日 01:13

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コメント

こんにちは。お疲れ様です。
これは大変ですね~っ、原作者さんがネームも書くとは…。
僕もデビュー後、(月マガでしたが)担当さんがネーム書いてるのを見て驚いたことがあります。
聞いたら、その漫画家さんはネーム書けない人なんだとか。
最近はPCでネームも書けるようですね、僕には無理ですが…。

投稿者 遠山 光 : 2012年12月24日 11:46

>遠山 光さん

プロの先生にお言葉をいただくと恐縮です(^_^;)(^_^;)。

今回、組ませていただくマンガ家さんがアニメ畑の方
なので、コマ割りが苦手だとおっしゃるので、だったら
参考程度に使ってください、ということで、ぼくがネーム
まで描くことになったんですよ。
後から先生のテンポで適当に描き変えていただいても
けっこうですから、ということで。

しかし最近は作画だけじゃなくてネームもPCなんですか!?
と思ってちょっとググったら、確かにそういう先生がけっこう
いらっしゃるようで、びっくりしました。
たしかに後から途中にコマを追加したくなったりしたときに、
ぜんぶずらして描き変えるのが面倒っていうのは、
自分でネームをやってみるとよく分りますけど、
やっぱりぼくもムリだなぁ!

投稿者 黒沢哲哉 : 2012年12月24日 18:56

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