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2010年10月

2010年10月 7日

打ち合わせ週間&ゲゲゲ最終回

9/29
 電車で神保町へ。小学館クリエイティブで学習図鑑打ち合わせ。チームの中でぼくがいちばん遅れているとハッパをかけられた。
「で、でもさ、そっちだってぜんぜん催促してこなかったし、こっちもいろいろ調べたりとか大変で......」
編集「もっとシンプルに言え~」
黒沢「すみません、怠けてました」
編集「ちゃんと連絡白~いボス」
 ひー、ごめんなさい!!!

10/1
 手塚治虫公式サイトのコラム『虫さんぽ』第12回が公開された。今回は神奈川県鎌倉に手塚治虫の思い出を訪ねる散歩をしてきました。実はこれ、取材ローテーションの関係で6月に取材したもので、しかも当日はものすごい雨に見舞われてしまったんだけど、写真で見るとそれなりにいまごろの季節に見えるのでよかったよかった。

sanpo12.jpg

手塚治虫公式サイトコラム
虫さんぽ・第12回:神奈川県鎌倉 河童と大イチョウとフクちゃんに会いに行こう!
※新しいウィンドウが1枚だけ開きます

10/3
 雑誌「G-Diary」で連載中のコラム『あの日の僕に帰りたい』第44回の原稿を執筆。 月刊誌なのであと4回で早くも連載4年となる。
 「G-Diary」は、アールコスメディアという日本の会社が出版しタイ(東南アジアのタイです)で発売されている日本語情報誌なので、最初はほとんど読む人もいないんだろうと思っていたが、旅好きの友人や仕事仲間や大学の先輩などから、たまに「読んでますよ」という連絡をいただき、けっこう励みになっています。現在、書店に並んでいる10月号には、マンガ『おそ松くん』に登場するイヤミのシェーに関する考察が掲載されており、10月15日ごろ発売の11月号では『木枯し紋次郎』について、当時のブームの盛り上がりや思い出を回想しています。
 日本でもブックマートとか三省堂とか紀伊国屋とかジュンク堂とかの大きい本屋へ行くとけっこう平積みで置いてあるので、目にとまったらぜひ手に取ってみてください。

B0040HJNLGG-DIARY (ジーダイアリー) 2010年 10月号 [雑誌]
日本出版貿易 2010-09-15

by G-Tools

10/4
 電車で東銀座へ。地下鉄から地上へ出ると、あの巨大な歌舞伎座が跡形もなくなっていた。東銀座は、20年以上前マガジンハウスや東京ニュース通信社で仕事をしていたころは毎日のように利用していた駅だったから、ランドマークがなくなると何か不思議でちょっと寂しい感じがした。

 今日は、いつもの昭和通り沿いの喫茶室ルノアールで、いそっぷ社社長S藤さんと、単行本企画打ち合わせ。こちらも遅れ気味なのでがんばらないと。
 ところで、いまぼくがビデオで追っかけ視聴している『ゲゲゲの女房』の放送が始まった当初、「面白いですよ」と最初に薦めてくれたのがS藤さんだった。そのS藤さんは、『ゲゲゲの女房』の中に出てくる梶原善演じる戌井慎二に風貌がそっくりで、日本一小さい出版社を経営されているところもよく似ているので、本人にその話をしたら、しきりに恐縮されながら「ああいう自分の筋を通す編集者が理想なんです」とおっしゃられていた。仕事だから商売抜きでは決してやってはいけないが、商売のために理想を曲げないという出版社のポリシーは大事だなぁ。特にこのご時世だからこそ。あー、でもぼくはもう少し売れたい......。
 朝ドラの中の戌井さんは、貸本マンガ家から身を引いて出版社経営に乗り出した桜井昌一がモデルだそうで、そういえばまだぼくが学生のころ、桜井文庫で限定復刻された貸本版『河童の三平』全8巻をなけなしのお金で買ったなぁ、などということも思い出しました。やー、S藤さんに迷惑はかけられませんわ。がんばろ。

 ちなみにこの日、小学館のサイトブックピープルで、歴史家と漫画家の対談企画『歴漫対談卍漫史(MANJI)の第3回が公開されました。
 今回の対談は、月マガに『遮那王義経 源平の合戦』を連載中の沢田ひろふみ先生と中世史学の第一人者五味文彦先生の対談です。

manji03.jpg

小学館ブックピープル Jr.日本の歴史刊行記念特別企画
『歴漫対談卍漫史(MANJI)』第3回:歴史とフィクションを八艘跳び!
※新しいウィンドウが1枚だけ開きます

10/5-6
 小学館の学習図鑑のラフを作成。今度こそ真面目にやらなくちゃ(汗)。

10/7
 毎日少しずつ見続けてきた『ゲゲゲの女房』が本日でついに最終回を迎えた。

20101007.jpg

 後半3分の1は、もう3回に1回は泣けるお話で、まー、ぼくはひとりで夜中に見てるからいいケド、毎朝、家族がいるところで見てた人はみんな朝っぱらからボロボロ泣きながら見てたんでしょうね。
 それにしても全体の構成がよく練られていて、物語の前半にさりげなく張られた伏線が、後半の3週間くらいの間にまとめてバンバン生かされていくあたりのダイナミックな構成は実にニクかったです。お母さんにもらった着物とか最高だったなぁ。
 ラストは、最終週の予告編を見て「あっ、やっぱりべとべとさんで締めるんだ!」と直感して期待していたんだけど、ここはぼくとしてはもう一歩踏み込んで欲しかったなぁ。まぁ、そこまででも、もう充分感動させてもらったので大満足ですけどね!

 ところで、毎日何回もいきものがかりの歌うオープニング主題歌「ありがとう」を繰り返し聞いていたら、これがもうずっと耳に残ってしまって(笑)。しかしあれ、何度聴いても意味不明な歌詞だな~と思ってたらテレビでは曲が省略してあったのねん。Youtubeでフル版を聴いたらよりしみじみしたいい曲だったのでCD買ってしまおうかしらん。

10/8
 昨日、学生時代からの映画仲間で映画ライターやイラストレーターとして活躍している三留まゆみさんから、下記のようなお誘いのメールをいただいた。

>友人がこんなコンサートを企画しました。
http://folkloren.exblog.jp/
>面白いステージになりそうです。仲間のミュージシャンがたくさん出演します。
>お時間ありましたら、ぜひ!

 これはぜひ行かねば、と思ったんだけど連休明けには締め切りが2つあるしなぁ、ということで残念ながら行かれないけど、告知だけでもご協力できればと思い、こちらに情報を転載させていただきます。あともう2日後だけど、下記にプレスリリースを転載いたしましたので、ぜひリンク先から問い合わせてみてください。

20101011_folk.jpg

両国フォークロアセンター40周年と国崎清秀氏
JR両国駅西口を出て、隅田川沿いを下流にむかって歩くこと10分、
民家の一階、歩道に面したところにガラスの入った木のドアがあり、
上に掲げてある看板には、英字で FOLKLORE CENTER TOKYO・両国
 since 1970 と記してあります。

そう、ここが音楽好きの方には伝説の聖地、両国フォークロアセンターで、
1970年の開設以来、故高田渡や友部正人、豊田勇造ら数多くのフォーク
シンガーがここに集いライブ演奏を行った元祖ライブスペースです。
先日は、中川五郎がワークショップとライブを行い、超満員となり
入りきれない観客は道にまで溢れるほどでした。

その両国フォークロアセンターは今年2010年で、40周年の節目の年を
迎えます。
センターの主宰は、国崎清秀氏。彼は、カントリー&ウエスタン音楽の
早熟な一ファンでしたが、1960年代半ば、中学生の時に、来日した
フォークソングの神様ピート・シーガーに会いに行き、シーガーから
バンジョーの教則フィルムをプレゼントされたことから、その頃はまだ
楽器も楽譜も情報がほとんど入って来ていなかった新しい外来音楽、
「フォークソング」の普及と発展に生涯を捧げる決意をします。

そして、その教則フィルムを抱えて全国を回り、バンジョーの演奏法を
知りたがっていた全国の音楽ファンは彼の持ってきた映画の中でのシーガーの
教授する演奏に目を瞠りました。
まだDVDどころか、ビデオテープも一般には出回っていない時代の話です。

国崎少年は図らずとも音楽愛好家、ミュージシャン志望の若者たちの間では
一躍有名人となり、彼の元に多くの同好の仲間たちが集まるようになります。

そして、当時、フォークソングの本場、米国では、ニューヨークやデンバーに
「フォークロアセンター」という、ミュージシャンたちが集い、ライブを行ったり
情報や連絡を交換し発信する場があることを知るや、日本でも開設しようと
思い立ちます。
そして、自宅であった蕎麦屋の二階の自室を友人たちと改造し、狭いながらも
音楽仲間、愛好家、ミュージシャンたちがいつでも来て集い、楽器も演奏できる
ような場所、「両国フォークロアセンター」が1970年に誕生しました。

以来そこには、開設前から国崎家を訪れていた故高田渡をはじめ、小室等氏や
有名無名を問わず日本のフォークシンガーのほとんどが訪れ、唄い語らいそこで
観客と共に時を過ごしました。海外からも、ランブリン・ジャック・エリオットや
デイブ・バン・ロンク、トム・パクストンら著名シンガーが訪れています。

また、そこに集った若者たちの中には、後に「たま」として、バンドブームの
波に乗り、大ヒット曲を出して紅白にも出場した知久寿焼、石川浩司の顔もあり、
「たま」の結成にはフォークロアセンターの存在を抜きに語れません。他にも
映画音楽などで活躍中の佐久間順平のユニット「林亭」など多くの優れた
ミュージシャンがセンターから生まれ旅立っていきました。

現在センター設立40周年を記念して、その歴史をまとめた記念本が出版の予定で
発売に向けて調整中ですが、それとは別に今年2010年の秋、近く10月11日(祝日)に、
40周年記念のコンサートが浅草の木馬亭で、フォークロアセンター縁のミュージ
シャンが多数集い開催が決定しています。

出演は、その「たま」のお二人に、中川五郎、村上律、中塚正人らベテラン勢に
今やフォーク界きっての人気者、各種メディアで話題のかんから三線・岡大介、
噂のボードビリアン・バロンなかざわと世界一周楽団、そして、期待の若手
「くもりな」や友部正人の息子小野一穂ら、その数何と約20組。

まさに新旧の実力派アーチストが一堂に会する夢のコンサートが実現しました。
日々消費され消えていく後に何も残らない商業音楽とは一線を画す、確かな
メッセージある歌を聴かせくれるミュージシャンばかり次々登場いたします。

ぜひぜひ、多くの観客に来て頂きたいと思います。国崎清秀氏とフォークロア
センターとは、いったいどんな活動をしてきたのか、音楽を通して確認する機会でも
あります。このコンサートを通して「音楽の今とこれから」が示せると確信します。


どうか、広く、マスコミ媒体で国崎清秀氏とこのコンサート及びフォークロアセンター
40周年という「事件」を大きく取上げて頂けたら幸いです。

他の出演者、時間、料金などのコンサートの詳細は、窓口サイト 
http://folkloren.exblog.jp/

★両国フォークロアセンター 連絡先 03-3631-8273  国崎清秀

        
         以上 文責 40周年記念実行委員会 マスダ昭哲 
         090-8175-8479  masdart@corp.email.ne.jp

投稿者 黒沢哲哉 : 23:37 | コメント (6) | トラックバック

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