『画家とモデル』(1955年アメリカ作品)

原題/ARTISTS AND MODELS
監督/フランク・タシュリン
主演/ディーン・マーチン、ジェリー・ルイス
カラー110分
※オリジナルはビスタビジョンサイズ
 アパートの同じ部屋に同居する売れない画家(マーチン)と売れない童話作家(ルイス)が繰り広げるラブアフェアを、コメディとミュージカルで飾った豪華でハッピーな映画だ。
「マーチン&ルイスの底抜けコンビ最大の傑作」と言われているのは知ってたが、タイトルがジミだからずーっと見てなくて、見たのは今回が初めて。いやー、傑作だわ(笑)。もっと早く見ればよかった。
 小道具や人の出入りなどのすべてが計算しつくされた緻密で大胆なギャグ。今回はD・マーチンがボケにまわる部分もあったりして、マーチンのボケ役なんてそれだけで珍しいから、彼がモタモタ動いてるだけでおかしくてしょうがない。
 もちろん彼本来の役どころであるプレイボーイを演じれば、一転して粋な演出がしっかりと彼の魅力を際立たせる。
 そして気持ちがいいのは、ボケ役のルイスをただのバカな男として見せないで、彼は彼なりにカッコイイというところを見せていること。彼も彼らしい恋をして、彼らしい才能を評価され、彼らしいやり方で悪人をやっつける。
 つまりフランク・タシュリン監督は、このふたりの魅力を最大限に引き出した、植木等で言えば古澤憲吾監督のような人なんですな。

(1999/05/29)


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